2025.05.15
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退職金1,500万円 | 早めに始める50代独身男性の老後設計術

老後の生活費と年金のギャップ、お金はいくら必要?

老後の生活費と年金のギャップ、お金はいくら必要?

柿太郎さん、退職が近づいてきて、老後のお金のことで悩んでいるみたいだね

そうなんだ。退職金は1500万円くらいある予定なんだけど、老後ってどれくらいお金がかかるのか不安でさ。一時期、老後2000万円問題とか言われてたでしょ?不安になって家計簿アプリを使ってみたら生活費が大体毎月17万円くらいで、年金が13万円くらいもらえそう。これだと毎月4万円足りないってことだよね?

その通りです。月4万円の不足が30年続くと、単純計算で1440万円が必要になります。退職金が1500万円だと生活費は足りそうですが、医療費や介護費も考慮しておきたいですね。

生活費の見直しが老後資金を考える第一歩

生活費の見直しが老後資金を考える第一歩

先生、生活費の見直しって具体的にどんなことをすればいいの?

まずは今使っている家計簿アプリで削れそうなところがないかよく見てみて。娯楽費、被服費などは多少の我慢も必要かもね。 食費については、無理な自炊で栄養不足になるくらいなら、外食や宅配を活用して健康的な食事を優先することをお勧めするよ。

食費は無理に減らさずに健康を守るのが大事なんだね。

そうです。健康を害すると医療費がかさんでしまいますからね。趣味やぜいたく品の見直しで無理なく支出を整えるのが長続きのコツですよ。

運用も視野に。退職金をどう活かす?

運用も視野に。退職金をどう活かす?

退職金の1500万円はどう使うのがいいの?

そのまま使っちゃうと生活費しか賄えないから、多少は運用も視野に入れたいね。例えば年利3%で運用しながら取り崩すと約800万円で生活費は賄えそう。残り700万円で医療費に充てたり、介護になった場合の介護費用やリフォーム代に充てたらどうかな。

でも運用はリスクもあるんだよね?

そうです。必ずしもプラスになるとは限りません。そのため、退職金でいきなり大金を運用するのではなく、退職前から少額ずつ始めて運用経験を積むのがお勧めです。早めにいろいろやってみて、自分に合う金融商品や投資方法を見つけましょう。

保険を見直して保障内容を再確認

保険を見直して保障内容を再確認

やっぱり保険は見直したほうがいいの?

そうですね。老後は必要になる保障も変わります。退職まで数年なら健康な今のうちに見直してしまってもいいかもしれません。 特に会社で加入している団体保険は、退職後に継続できないものなら早めに変えておいたほうが安心です。死亡保障は葬式費用や自宅整理費用をカバーできるように300〜500万円を目安にすると良いでしょう。

健康維持が最大の医療費対策

健康維持が最大の医療費対策

何よりも大切なのは健康管理です。生活習慣病を防ぐことで医療費の増加を抑えられます。厚生労働省のデータによると、糖尿病や心疾患などの治療費は年間数十万円になることもあります。

健康な体も資産ってことなんだね。

その通り。体とお金の両方を大切にすることが、安心して暮らせる老後の第一歩です。

健康だったら老後も多少は働けるしね。お金を減らさないように健康を維持するのも大事ってことか。

【まとめ】実践できるポイントを押さえよう

【まとめ】実践できるポイントを押さえよう

  •  生活費は急いで無理に削らず、健康的な食事を優先しながら趣味・被服費・ぜいたく品の見直しで整える。
  •  退職金は取り崩す金額を決め、無理のない範囲で運用を始める。
  •  保険は老後に必要な保障内容を見直し、過不足をなくす。
  •  健康維持に努め、医療費の負担増を防ぐ。

会社員で退職を意識し始めたところ。
現在賃貸住宅で、退職後は実家に戻るか親と住む家を買うか検討中。
退職金の運用についても興味を持っている。

この記事を書いた人

小川 和哉 | ファイナンシャルプランナー

資産運用、保険、住宅ローンなど幅広い分野に精通し、個人の家計相談に加え、個人事業主や副業を行う方への記帳指導・経理支援にも力を入れており、実務に直結する実践的なアドバイスを提供。ライフスタイルに応じたオーダーメイド設計と、将来を見据えた長期的なサポートを重視し、目先の利益にとらわれない提案が好評。
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