家を買う前に必ず知っておきたい!無理なく返せる住宅購入予算の立て方【専門家が解説】
キジ太が生まれたことだし、家を買うこと、考えてみない?
マイホーム、いいね!
でもうちはいくらの家なら買えるんだろう?
それならまず、「無理なく買える住宅予算」を整理してみましょう!
住宅ローンを利用する場合、大切なのは”いくらのローンを組めるか”ではなく”無理なく返済できる金額はいくらか”です。順を追って見ていきましょう。
住宅費に使えるお金、どうやって考える?
住宅費に使えるお金、どうやって考える?
うちは今、家賃が10万円で、住宅補助が3万円あるから、実際に払ってるのは7万円です。
その「実質負担額」が、今の生活で無理なく支払えている基準になります。 この金額に、家のための貯金も加えると、住宅に使える金額が見えてきますね。
家のための貯金はどのくらい?
家のための貯金はどのくらい?
毎月2万円と、ボーナスから年に2回12万円ずつ貯金してます。
ボーナス分を月平均に直すと、月2万円+2万円=合計4万円ですね。
7万円(家賃の実質負担)+4万円(貯蓄)=月11万円が住宅費の上限と考えられます。
月11万円のうち、ローン返済に使えるのは?
月11万円のうち、ローン返済に使えるのは?
注意が必要なのは、住宅を持つと家賃以外にもかかるお金があるということ。
- 固定資産税
- 修繕費(戸建てでも必要)
- マンションなら管理費・駐車場代 など
それを考慮すると、月11万円の予算のうちローン返済に回せるのは月9万円程度とするのが無難ですね。
月9万円の返済で借りられる額は?
月9万円の返済で借りられる額は?
固定金利1.5%で35年ローンの場合、月9万円の返済で借入できる金額は約2,900万円です。
頭金で400万円くらいなら用意できます。
それなら、2,900万円(借入)+400万円(頭金)=3,300万円が、現在無理なく購入できる住宅価格の目安です。
親から援助がある場合は?
親から援助がある場合は?
たぶんお互いの親から200万円くらいずつ援助してもらえそうかな?
それを頭金に加えれば、3,300万円+400万円=3,700万円が、実現可能な購入予算になりますね。
家を買うためにもらうお金には税金がかからないこともあるけど、家の条件やもらうタイミングが重要だから事前にしっかり確認してね!
希望の物件が予算オーバーだったら?
希望の物件が予算オーバーだったら?
この予算ってちょっとでも超えたらダメ?金利を下げて試算したらもうちょっと予算上げられそうだけど・・・。
予算を上げるために計画の帳尻を合わせるのはお勧めできません。例えば、固定金利だと予算オーバーだけど変動金利なら予算内だから変動金利で試算しよう、とかね。確実に完済したいなら資金計画は固定金利で立てておきましょう。
もし予算を上げたい場合は、返済期間を調整したらどうでしょうか?
返済期間を延ばすとどうなる?
返済期間を延ばすとどうなる?
35年ローンじゃなくて40年とかにする、ってことですか?
そうそう。返済期間を延ばすと月々の返済額が下がるからそこで予算を合わせる方法もあるよ。
ただし、返済期間が延びる=支払う利息が増える=総返済額が大きくなるというデメリットがあるから気をつけてね。
なるほど、月々の返済は楽になるけど、長く返す分だけ多く払うんですね。
そうなんです。月の負担と、総支払額のバランスを見て判断することが大切です。
ギリギリまで予算を上げていい?
ギリギリまで予算を上げていい?
予算をギリギリまで上げるのはあまりお勧めできません。
家族が増えたり、親の介護が必要になると家計の負担が重くなるからね。
そっか。育休終わったら私もまた働きに出るつもりだったけど、子どもが増えたり親の介護をしなきゃいけなくなったら働くこともできないものね。
そうです。人生には予測できない出費がつきもの。“今なら払える”だけで組んだ予算は、将来通用しない可能性があります。
最後に
最後に
マイホームの予算は、「借りられる金額」や「払えるギリギリの金額」で考えるのではなく、 “将来も安心して完済できる金額”をベースに考えましょう。
それが、家族の暮らしを守る本当の住宅予算です。
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会社員同士の夫婦と生まれたばかりの赤ちゃん世帯。現在アパート暮らしだが、第一子の誕生をきっかけに第二子やマイホームの取得を検討。結婚後は生活費は折半だがそれ以外はお互い独身時代の自由な金銭感覚を維持していたが、将来のことを考えて家計の見直しを検討中。