2025.10.05
  • ライフプラン

家計はスマホのバッテリーと同じ?将来お金に困らない“バッテリー管理術”

スマホのバッテリーって、気づかないうちに一気に減ってて焦ることありませんか? 朝フル充電しても、動画やゲームをやってるとあっという間に残り20%…。

でもモバイルバッテリーを持っていれば安心ですよね。


実は家計もこれと同じ。

お金は使えば減るし、チャージしなければゼロになります。


生活用の“本体バッテリー”と、将来に備える“モバイルバッテリー”に分けて考えることが、お金の使い方をうまくするコツなんです。

■ 本体バッテリー=生活費

■ 本体バッテリー=生活費

スマホのバッテリーは、毎日の生活に必要なお金に例えることができます。


バイト代や給料で充電され、食費や遊び代でどんどん減っていきます。「残量見ないでYouTube見まくってたら電池切れ」って経験ありますよね。 家計も同じで、今いくら残っているのか把握しないと、気づいたときにお金が足りなくなることがあります。

■ モバイルバッテリー=貯金や将来のお金

■ モバイルバッテリー=貯金や将来のお金

外出先でスマホの電池が切れそうになったとき、モバイルバッテリーがあると安心です。 家計でいうと「貯金」や「将来のために積み立てておくお金」です。


毎日の生活費とは分けて管理しておくことで、旅行や引っ越し、急な出費があっても困らなくてすみます。 本体バッテリーとモバイルバッテリーをそれぞれ充電するように、生活に使うお金と貯めておくお金を別枠で準備しておくと将来の安心につながります。

■ 充電方法=給料・バイト代・積立・資産運用

■ 充電方法=給料・バイト代・積立・資産運用

スマホを安心して使うには、定期的な充電が欠かせません。 家計も同じで、どこから電力(収入)を得て、どう蓄えていくかが大切です。


  •  本体バッテリー(生活費)の充電=バイト代や給料などの安定した収入
  •  モバイルバッテリー(将来資金)の充電=貯金や積立などのコツコツ型
  •  太陽光充電=投資や資産運用(投資信託・株式・NISA・iDeCoなど)

バイト代や給料は、コンセントにつないでしっかり充電するイメージ。 積立は、時間をかけてコツコツ電力を貯めていく方法です。 そして投資は“太陽光充電”のようなもの。 バイト代や給料のように直接つながっていなくても、仕組みさえ整えておけば、自然の流れ(経済の動き)に合わせて少しずつエネルギーが蓄えられることが期待できます。 もちろん天気(相場)によって充電量は変わりますし、いつの間にか放電されている(投資がマイナスになる)こともあります。安定して発電できるように設定しておけば、長期的に家計を支えてくれる心強い電源になります。

■ 高負荷アプリ=浪費に注意

■ 高負荷アプリ=浪費に注意

スマホの電池を一気に減らす「高負荷アプリ」。 動画を流しっぱなし、ゲームを長時間プレイ…使い方次第であっという間に残量が減ります。


家計ではこれが“浪費”です。 衝動買い、過度な外食、不要なサブスクなど、楽しさと引き換えに電力を削っていきます。


ゼロにする必要はありませんが、使いすぎには注意。 アプリの稼働状況をチェックするように、家計の支出も定期的に見直しておきましょう。お金の使い方についてはこちらのコラムもご参考ください。

→ 【後悔しないお金の使い方】満足度を高める3つのポイントとは?

■ 【まとめ】家計を長持ちさせる“バッテリー管理術”

■ 【まとめ】家計を長持ちさせる“バッテリー管理術”

スマホも家計も、エネルギー管理が大切です。 スマホの電池が切れたら動かないように、お金が尽きれば生活も止まってしまいます。


一般的に、スマホのバッテリーは「30〜80%」の範囲で使うのが長持ちすると言われています。 ギリギリまで減らすと突然シャットダウンしてしまうし、常に満タンだと劣化が早い。 家計も同じで、残高をギリギリにすると急な出費に対応できませんし、逆に余裕があっても全部を預金で持ち続けるのは効率が悪いのです。


生活費は必要な分+少しの余裕を残し、残りの余力は“モバイルバッテリー(将来資金)”に回す。 これが、家計を長持ちさせるコツといえます。


スマホを大事に使うように、家計のバッテリーも“ちょうどいい残量”で管理していきましょう。

この記事を書いた人

小川 和哉 | ファイナンシャルプランナー

資産運用、保険、住宅ローンなど幅広い分野に精通し、個人の家計相談に加え、個人事業主や副業を行う方への記帳指導・経理支援にも力を入れており、実務に直結する実践的なアドバイスを提供。ライフスタイルに応じたオーダーメイド設計と、将来を見据えた長期的なサポートを重視し、目先の利益にとらわれない提案が好評。
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