2025.07.09
  • 資産運用

20代からはじめる投資プランニング|失敗を恐れず「時間」という武器を活かそう

社会人としてのキャリアをスタートする20代は、「投資はまだ先の話」と感じがちです。 しかし、早いうちからお金の管理を始めることは、将来の安心をつくるための大きなステップ。 少額でも今から準備を始めることで、10年後、20年後の選択肢を大きく広げられます。

■ 20代の最大の武器は「時間」

■ 20代の最大の武器は「時間」

20代の最大の強みは『時間』です。

これはゲームで言えば“プレイ時間が長いほど有利なRPG”のようなもの。 早く始めるほど、お金の管理や投資のスキルという“経験値”を積めて、将来の選択肢をどんどん増やせます。 しかも、若いうちはもし失敗してもやり直しがきくのも大きなメリットです。

だからこそ、金額の大小にこだわるよりも「今始めること」が一番大切なんです。

■ 投資のハードルを下げることが最初の一歩

■ 投資のハードルを下げることが最初の一歩

「投資は大きなお金が必要」「知識がないと怖い」と思う人は多いですが、20代では金額よりも習慣化が重要です。


目標は「投資を当たり前の行動にすること」

具体例:月5,000円の積立投資

証券口座に毎月自動振込を設定


  •  4,000円は投資信託を積み立て
  •  1,000円は証券口座内で待機


メリット


  •  毎月待機させる1,000円を「隔離財布」として使用
  •  無駄遣いを防ぎつつ、急な出費にも対応できる流動性

■ 生活防衛資金を同時に整える

■ 生活防衛資金を同時に整える

投資がうまくいくようになると「全部投資に回そう」と考えがちですが、20代は転職、引っ越し、留学などライフイベントが多い時期です。 最低限の生活防衛資金の確保が、安心して投資を続けるための基本です。

生活防衛資金の目安

  •  生活費の3〜6カ月分
  •  予期せぬ支出に対応できる金額

投資用のお金と生活防衛資金をしっかり分けて管理することがリスク管理の基本です。

■ 20代は「iDeCoよりNISA」がおすすめな理由

■ 20代は「iDeCoよりNISA」がおすすめな理由

よく「節税になるからiDeCoを始めたほうがいいの?」という質問を受けます。 しかし20代は、ライフプランの自由度を保つことが重要です。

iDeCoのデメリット

  •  60歳まで原則引き出せない
  •  急な資金需要に対応できない

NISAのメリット

  •  いつでも引き出し可能
  •  運用益が非課税


20代は「いつお金が必要になるかわからない」ので、流動性が高いNISAを優先しましょう。

NISAの具体的な活用例

  •  とりあえず全世界株式インデックスなど、低コストで分散投資
  •  ボーナス時にスポット投資もOK

■ 慣れてきたら「分散」と「増額」を計画

■ 慣れてきたら「分散」と「増額」を計画

投資が習慣化したら、次のステップはリスク分散と投資額アップです。

投資先の分散

  •  国内株式、先進国株式、新興国株式
  •  REIT(不動産投資信託)、テーマ型投資信託

積立金額の増額

  •  年収が増えたタイミングで毎月の積立金額を増額
  •  ボーナス時のスポット投資

■ 【まとめ】自己投資も忘れずに!

■ 【まとめ】自己投資も忘れずに!

20代の投資プランニングで大切なのは、「将来の安心をつくるための準備を今から始める」ことです。

生活防衛資金を確保し、少額でもいいから投資を習慣化し、自由度の高いNISAを活用して流動性を保ちましょう。 そして、慣れてきたら分散投資や積立金額の増額を計画的に進めることが重要です。

ただし、「自分自身への投資」も忘れないこと。 資格取得、語学やITスキル、ビジネス知識、人脈形成など、将来の稼ぐ力を高めるための自己投資は、金融商品よりも高いリターンが期待できます。 「お金を増やす」「お金を守る」「自分を育てる」――この3つをバランス良く意識して、10年後に後悔しない選択を、今から積み重ねていきましょう。

この記事を書いた人

小川 和哉 | ファイナンシャルプランナー

資産運用、保険、住宅ローンなど幅広い分野に精通し、個人の家計相談に加え、個人事業主や副業を行う方への記帳指導・経理支援にも力を入れており、実務に直結する実践的なアドバイスを提供。ライフスタイルに応じたオーダーメイド設計と、将来を見据えた長期的なサポートを重視し、目先の利益にとらわれない提案が好評。
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