2025.07.28
  • 資産運用

物価高に負けない!初心者のためのインフレ対策資産運用ガイド

物価の上昇が続く今、「お金の価値が目減りしていく不安」を感じている方も多いのではないでしょうか。銀行に預けているだけでは増えず、むしろ損をしてしまうような状況が続く中、「インフレに強い資産運用」への関心が高まっています。

この記事では、インフレの仕組みを改めて整理しながら、初心者にもわかりやすく「インフレに強い資産の特徴」と「資産運用の具体的な考え方」を解説します。将来の生活を守るための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

■ インフレが家計に与える影響とは?

■ インフレが家計に与える影響とは?

インフレ(物価上昇)は、同じお金で買えるモノやサービスの量が減る現象です。たとえば、10年前には100円だったパンが今では150円ということも珍しくありません。これはすなわち、「お金の価値」が下がっていることを意味します。

特に現金を持ち続けているだけでは、物価上昇に追いつかず、資産の「実質的な価値」は目減りしてしまいます。インフレ時代においては、単に貯めるだけでは不十分で、“お金の目減りを防ぐ手段”が必要になるのです。

■ インフレに弱い資産・強い資産の違い

■ インフレに弱い資産・強い資産の違い

資産には「インフレに強いもの」と「弱いもの」があります。


  •  弱い資産:現金、普通預金、定期預金など(利息が低く、物価上昇に追いつかない)
  •  強い資産:株式、投資信託、不動産、金(ゴールド)など

たとえば、インフレ率が年2%の状態で、利息が0.01%の普通預金に100万円を10年置いておくと、実質的には20万円近く目減りしたのと同じ状態になります(単純試算)。

一方、企業の売上や配当、地価や賃料などは物価に連動して上昇する傾向があるため、そうした資産に分散投資することでインフレによる資産減少リスクを軽減できます。

■ 初心者が取り組みやすいインフレ対策の資産運用

■ 初心者が取り組みやすいインフレ対策の資産運用

インフレ対策としての資産運用は、必ずしも高いリターンを目指す必要はありません。「物価上昇に負けない」を基準に考えると、年利2〜3%程度の安定した運用でも十分に意味があります。

初心者向けの運用例

  •  少額から積立できる投資信託を活用(国内外の株式や債券に分散)
  •  安定配当を出している企業の株式を少しずつ保有
  •  インフレ時に価格が上がりやすい実物資産(例:金)を少量組み入れる

たとえば、「バランス型の投資信託+一部金投資」といった組み合わせは、運用初心者にも人気です。毎月一定額を積み立てることでリスクを平均化できるため、インフレ対策としても堅実なアプローチになります。

■ 投資だけじゃない!生活全体でインフレに備える

■ 投資だけじゃない!生活全体でインフレに備える

インフレ対策は資産運用だけに限りません。「収入の増加」「支出の最適化」「制度の活用」など、生活全体の設計を見直すことも大きな効果を生みます。

副業やスキルアップで「収入源」を増やす

インフレによる支出増に対応するには、支出を減らすだけでなく、収入を増やすことも大切です。副業や資格取得を通じて収入源を増やすことは、インフレ対策としても有効な手段です。

たとえば、在宅でできるスキル系の副業(Web制作、ライティング、コンサルなど)に取り組んだり、資格取得により昇給や転職の選択肢を広げることも選択肢になります。


国の制度や会社の福利厚生を見直す

iDeCoやNISA、企業型DCなど、税制優遇がある制度はインフレ下でも活用価値があります。また、会社の福利厚生で支給される住宅手当・食費補助・保険制度などは、物価高の中で家計を支える大きな存在です。

こうした制度は「知らないことで損をする」ケースも多く、定期的な見直しがインフレ対策にも直結します。


日々の生活習慣も「インフレに強く」

まとめ買いや冷凍保存などで食品価格の変動に備えたり、ポイント還元やキャッシュレス決済を積極的に活用するのも、インフレ下の生活防衛策のひとつです。小さな工夫の積み重ねが、将来の家計の安定につながります。

■ 【まとめ】インフレに強いお金の守り方・育て方

■ 【まとめ】インフレに強いお金の守り方・育て方

インフレはじわじわと家計にダメージを与えます。将来に向けて「守る」「育てる」資産戦略が欠かせません。初心者でも取り組める積立投資や、生活費見直しによる備えが、将来の安心につながります。

「何もしないこと」が最大のリスクになりうる時代。自分に合ったインフレ対策を、今すぐ始めてみませんか?

この記事を書いた人

小川 和哉 | ファイナンシャルプランナー

資産運用、保険、住宅ローンなど幅広い分野に精通し、個人の家計相談に加え、個人事業主や副業を行う方への記帳指導・経理支援にも力を入れており、実務に直結する実践的なアドバイスを提供。ライフスタイルに応じたオーダーメイド設計と、将来を見据えた長期的なサポートを重視し、目先の利益にとらわれない提案が好評。
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