【基礎編】「いい保険」より「自分に合った保険」を探そう!
保険に加入しようと思った時に、「いい保険はどれですか?」と聞く人がいます。
少しでも安くて内容が充実している保険に加入したいと思うことは間違いではありません。
しかし、他人にとっての「いい保険」が自分にとっても「いい保険」であるかどうかはわかりません。
保険に加入する際は「自分に合った保険」を探すようにしましょう。
「いい保険」がダメな理由
「いい保険」がダメな理由
「いい保険」を探そうとすると、周囲の評判や口コミサイトの評価などから選んでしまいがちです。
この場合、その保険が自分にとって本当に必要な保障(補償)内容なのかどうかが判別しにくくなります。
例えば医療保険に付いている通院特約の評判がいい場合、通院特約を必要としている人にとってはそれは「いい保険」ですが、不要な人にとってはただ保険料が上がるだけの「悪い保険」になります。
また保険料が安ければ安いほど「いい保険」だと考える人もいれば、内容が充実していることが「いい保険」だと考える人もいます。
さらに家族構成や将来のライフプランによっても必要な保障(補償)は異なりますので、他人にとっての「いい保険」が自分にとっても「いい保険」になるとは限りません。
何が起きたら困るか考える
何が起きたら困るか考える
保険は事故や病気、死亡などの際に金銭的な負担を軽減させるために加入するものです。
どういうことが起きたら金銭的に困るのかを考え、負担を軽減させたいことに対して保険で備えるようにするのがお勧めです。
一般的には以下のようなケースでは保険に加入しておくと良いでしょう。
- 貯蓄が十分にないが、自分が死亡した場合に葬式代や遺族の生活費を残したい
- 入院の際の個室代や病院に支払う医療費以外の諸費用を補填したい
- 火事や水害など家に損害が発生した場合に修理代を補填したい
- 交通事故を起こした場合に賠償費用を用意したい
これらはお金がたくさんかかることが多く、通常は負担するのが大変です。
どれも起こってほしくはありませんが、保険が本来の機能として役に立つ場面です。
入院や手術は1回や2回ならそれほど大きな負担にならない可能性が高いですが、生涯を通じて回数が多くなる(特に高齢になってから)とじわじわと負担が増えてきます。
何が起きたら困るか決まったら、次はそれに対していくら備えたいか考えます。
備えの対象と金額が決まったら具体的にそれを実現してくれる保険を探します。
選ぶべきは「自分に合った保険」
選ぶべきは「自分に合った保険」
保険はパッと見ただけでは同じような保障(補償)内容のように見えても、細かい規定が異なることがよくあります。
例えばがん保険で抗がん剤治療が保障の対象になっていても、経口投与(※)が対象になるものとならないものがあります。
通常は対象にならない保険のほうが保険料は安く設定されています。似たような内容の場合でも、保険料が安いほうが良いとは限りません。
あらゆる条件を完璧にクリアする商品を探そうとするととても難しくなってしまいます。
保障(補償)の種類は非常に多いので、優先順位を決めて順位が低いものは妥協したり、複数の商品を組み合わせるなどして「自分に合った保険」を探すと良いでしょう。
- ※薬を口から取り入れる方法