「損したくない人」が陥りがちな思考とは?損得の本質を見抜く3つの視点
「できれば損はしたくない」「少しでも得をしたい」
そんな気持ちは誰しもが持っているものです。しかし、損得の判断基準は実は曖昧で、比較によって損をしたように“感じる”ことも多くあります。
本記事では、お金にまつわる損得感情を冷静に整理し、「本当の意味で損得を判断するにはどうすればよいのか?」を3つの視点から解説します。正しく判断できるようになると、他人の結果に振り回されず、自分にとって納得できる選択がしやすくなります。
本当に損してる?
本当に損してる?
自分が1,000円で購入した商品を、友人は700円で購入しました。同じものを購入したのに友人は300円安く手に入れることができました。このとき自分は損をしたのでしょうか?
10,000円を投資して自分は11,000円になったのに対し、友人は20,000円になりました。同じ金額を投資したのに友人のほうが9,000円多く利益が出ました。このとき自分は損をしたのでしょうか?
損得は自分自身との比較で考える
損得は自分自身との比較で考える
損得を考える際には、他人ではなく、自分自身との比較が重要です。
上記の例で言えば、必要な商品を手に入れたことや、投資で利益を得たこと自体が価値ある行動です。他人がどうであれ、自分の目的を達成できたのであれば、それは「得」と言えるでしょう。
他人の結果に左右されず、自分の基準で判断することが、健全なお金の価値観を築く第一歩です。
損得の感じ方は気持ち次第
損得の感じ方は気持ち次第
同じ状況でも、捉え方によって損得の感じ方は変わります。
「一番安く買わなければ損」「一番儲けなければ損」と考えると、常に他人と比較してしまい、満足感を得にくくなります。 必要なものを手に入れた、投資で利益を得た、という事実に目を向け、自分の状況が良くなっていることに満足することが大切です。
他人と比較するのではなく、自分自身の成長や改善に焦点を当てることで、より前向きなお金の価値観を持つことができます。
自分軸で損得を判断するために
自分軸で損得を判断するために
お金に関する選択肢が多様化する現代。投資、保険、住宅購入、教育費…さまざまな場面で「損をしたくない」という気持ちは強くなりがちです。
しかし他人の成果や失敗に振り回されてばかりでは、本来の目的を見失ってしまいます。損得を判断する際には、以下の3つを意識してみてください。
- 他人との比較は参考程度にとどめる
- 自分の目標・目的に照らして判断する
- 選択に納得できれば、それは「得」
「損をしないように」と神経質になるよりも、「自分にとって意味がある選択をすること」に焦点を当てることで、お金との付き合い方がよりポジティブになります。
【まとめ】損得は数字ではなく「納得感」で決める
【まとめ】損得は数字ではなく「納得感」で決める
私たちはつい数字や比較で損得を判断しがちですが、本当に大切なのは「自分にとってどうだったか?」という納得感です。周囲の意見や情報に左右されすぎず、自分の価値観で選択をしていくことで、後悔の少ないライフプランを描くことができるでしょう。
お金との付き合い方に迷ったときは、ぜひ「損か得か」ではなく、「自分にとって必要な選択だったか?」という視点で見直してみてください。
2023年1月9日 執筆
2025年4月25日 更新